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為替を予想することは短期的には困難ですが、中長期的にはある程度予想することが可能です。物価、経常収支、金利差を利用した理論が有名です。長期的には物価を利用した理論、中期的には金利差を利用した理論が有効であると言われています(資本の移動が自由になったことで、低金利の国のマネーが高金利の国へ流入する動きが増えたためだと思われます。)。したがって、金利差利用した分析方法を中心に説明します。


1.為替の決定理論
教科書でよくとりあげられる為替理論は、物価、経常収支、金利差を利用した理論の3つです。

物価を利用した理論は、インフレが起きると貨幣の価値が下がるため、インフレが起きている国の通貨の価値は下がると考える理論です。例えば、「アメリカではインフレ、日本ではデフレ基調であったため、円高が進行した」というような説明です。この理論は長期的には有効なのですが、短期的には為替を説明することができません。そのため、為替で利益をあげようとする場合には全く役に立ちません。

経常収支を利用した理論は、経常収支が黒字だと外貨を自国通貨にかえる動きが発生するため自国通貨の価値が高くなるという理論です。この理論はリスクオンとリスクオフ、資本の出し手と資本の取り手によって、有効性が変化すると思います。リスクオンのときには、資本の出し手は資本の取り手(新興国)へ大量の資金を提供するので、経常赤字であっても、資金流入があるため、通貨の価値が下がらないことがよくあります。リスクオフのときには、資本の出し手は経常赤字が大きい国の資金を回収する傾向にあるため、経常赤字が大きい新興国の通貨が暴落することがよくあります。最大の資本の出し手であるアメリカは経常赤字ですが、通貨の暴落は基本的に起きません。

金利差を利用した理論は、高金利の国は低金利の国に比べうまみがあるので、高金利の国の通貨の価値は高くなるという理論です。資本の自由化により、他の国への投資が容易になったため、この理論は3つの理論の中で最も有効な理論となりました。本来は物価を考慮に入れた実質金利差で分析すべきですが、名目金利差で分析することもよくあります。


2.最近の為替動向を金利差で分析

米ドル/円と豪ドル/ドルを2年物の金利差を使って分析してみます。


米ドル円
米ドル/円は4月から5月後半までは、金利差から説明できない動きをしていましたが、5月のバーナンキ議長の緩和縮小発言以降、金利差が徐々に考慮されるように変化していきました。8月以降は金利差を意識した動きをしているように見えます。最近、アメリカの金利の急低下により日米金利差が縮小したのに、円安が進んでいることはやや違和感があります。一応、リスクオンが進んだことで、キャリートレードが増えたとの説明がされています。ただ、サマーズ氏の辞退や緩和縮小の継続によりアメリカの金利は今までのように急上昇しにくくなっているので、急激な円安が進む展開にはならないように思います。


豪ドル
豪ドル/ドルは金利差がかなり効いているように思えます。8月以降、豪ドルが上昇基調にあったので、私は不思議に思っていましたが、この金利差のグラフを見て、どうして豪ドル高が進んだか納得いきました。8月以降、金利差が拡大していたから、豪ドル高となったのです。金利差のグラフを見ると、今の豪ドルの水準は適切であるように思います。また、チャートでみると豪ドル/ドルは雲を抜けており、中国の経済指標もよい数字が出ているのでショートしづらくなっています。追加利下げのリスクがあるため、積極的に買いたくはないが、売る材料は少なくなっているという状況です。



グラフはのせませんが、最近のユーロ/ドル、ポンド/ドルも金利差がかなり効きます。逆に、ブラジルレアル、インドネシアルピア、中国元はあまり効きません。ブラジルなどの新興国は、利上げを行っているにも関わらず通貨安になるという状況です。金利差が結構あるので、投資機会があるような気がします。ちょっとずつ買って様子を見たいと思います。


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