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株式のリスクを低下させる方法を紹介します。また、日経平均よりリターンがよい銘柄を見つければ日経平均の上昇、下落に関わらず儲かる投資手法を紹介します。


株式のリターンは日経平均(またはTOPIX)に連動する部分と個別銘柄そのものに起因する部分に分解することができます。株式は何千銘柄もありますが、ほとんどの銘柄は似たような動きをします。つまり、日経平均が上昇すれば個別銘柄も同じような感じで上昇し、日経平均が下落すれば個別銘柄も同じように下落します。以下のグラフはトヨタ自動車の株式の収益率と日経平均の収益率を比較したものです(収益率は週次)。

トヨタと日経平均
連動していることが一目で分かると思います。グラフに書かれている式はトヨタと日経平均の収益率の関係を表しています(以下の関係があります)。

トヨタの収益率 = 1.1108×日経平均の収益率 + 0.4409 (%)

つまり、トヨタの収益率は日経平均の収益率の1.1倍に0.44%を足したものであるということです。日経平均の収益率の係数1.1をベータ(β)、0.44をアルファ(α)といいます。
式のR2は日経平均の収益率でトヨタの収益率で何%説明できるかを表しています。今回の場合は、68%説明できていることを意味しています。つまり、R2が大きければ大きいほど、その銘柄の収益率は日経平均の収益率の影響が強いのです。以上をまとめると、個別銘柄の収益率は

個別銘柄の収益率 = ベータ × 日経平均の収益率 + アルファ + 誤差

と書くことができます。ここで、ベータ、アルファは定数で、誤差はベータとアルファで説明できない部分です。
リスクは、ベータ×日経平均の収益率、誤差から生じます。前者のリスクを市場リスク、後者のリスクを非市場リスクといいます。
このうち市場リスクは日経平均の先物などを売り建てることで0にすることができます(実際は、売り建て単位があるため完全に0にすることはできません)。すると、個別銘柄の収益率は

個別銘柄の収益率 = アルファ + 誤差

となります。リスクは誤差のリスクしかないので、先ほどより低下しています。ちなみに、リスクを小さくすることをヘッジといいます。私はベータ部分をヘッジすることをベータヘッジと言っていますが、本当にそう呼ばれているかは知りません。以下のグラフは、ベータ部分をヘッジしたトヨタの収益率と日経平均の収益率を比較したグラフです。

ベータヘッジ
連動しなくなっています。リスクも低下しています(年率のリスク(収益率の標準偏差)は30%から17%に低下)。仮にトヨタが市場平均より高いリターンをあげる銘柄であるならば、日経平均の上昇、下落に関わらずプラスのリターンをあげることができるのです。

ヘッジファンドがよく使う運用手法にロングショートというものがあります。ロングショートは市場収益率より高いリターンをあげそうな銘柄を買い(ロング)、低いリターンになりそうな銘柄を売る(ショート)運用手法です。一見、リスクが高い運用手法のような気がしますが、実はリスクを低くする運用手法です。

例えば、以下の2銘柄が市場に存在したとします。

銘柄A: 収益率 = 1.2 × 日経平均の収益率 + 0.5 + 誤差

銘柄B: 収益率 = 0.8 × 日経平均の収益率 - 0.3 + 誤差

銘柄Aを1単位買い、銘柄Bを1単位売ったとすると、ポートフォリオの収益率は次のようになります。

ポートフォリオの収益率

= 0.5×(1.2 × 日経平均の収益率 + 0.5 + 銘柄Aの誤差)
― 0.5×(0.8 × 日経平均の収益率 - 0.3 + 銘柄Bの誤差)

= 0.2×日経平均の収益率 + 0.4 + 0.5×(銘柄Aの誤差 + 銘柄Bの誤差)

日経平均の収益率に連動する部分が小さく、アルファがプラスのポートフォリオができます。つまり、日経平均を売り建てなくても市場リスクを低下させることができるのです。したがって、個別銘柄そのものに投資するよりリスクが小さくなります。このケースの場合、日経平均に連動する部分が残っています。一般に、ロングショートは日経平均に連動する部分を完全にヘッジすることをしません(大体、日経平均に対してロングポジション)。マーケットニュートラルは日経平均に連動する部分を0にする運用手法です(マーケットに対して中立をとっている)。


個人投資家の場合、資金が少ないので先物の売り建てや信用取引をやるのは難しいしリスクが高いと思います。やるとしたら、ベア型の投信やETFを使って調整することになると思います。ただ手数料も考えて投資する必要があります。


※お断り
この記事の内容は筆者の個人的見解であり、損失が生じたとしても責任を負いません。



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