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今年度の日本株式の動向を分析を行いました。
どの業種がいいか、どの市場がいいか、バリューとグロースのどちらがいいか、大型と小型のどちらがいいか、ボラティリティの動向、投資家別売買動向などに着目しています。


TOPIXは海外指数と比較すると出遅れ

最近、株式市場が全体的によくない印象がありますが、米国やドイツの株価は上昇傾向にあります。特に、米国の株式市場は昨年の6月より高い水準にあります。米国経済は昨年11月頃から、そんなに悪くないという認識が高まり、株価は上昇しました。ISM製造業景況指数という米国の景況感指数は、2012年7月時点で49.8と50を割る水準ですが、各国が利下げなどの金融緩和や経済対策を行っているため、昔より高い水準で推移しているようです。
日本の株式市場はどうかと言うと、日経新聞などでよく言われているように他の国と比べ出遅れています。このことを、以下のグラフを見て確認してみましょう。以下のグラフは、2012年6月3日を100とした各国の代表的な株価指数の推移のグラフです。


topixと海外株価指数の比較

このグラフを見ると、日本の株式市場は他国の株価が下落すると連動して下落する傾向がある一方で、他国の株価が上昇してもそんなに上昇しない時期があることがわかります。復興需要があるにもかかわらず、他国に比べるとあまりよくありません。これには、円高や電力供給への不安や電力料金の値上げ、欧州経済の悪化などが関係していると考えられます。消費税の増税や政局が不安定なことも、懸念要因です。


ユーロ安円高が日本株の重荷

最近、新聞を見ると円高で輸出企業が苦しんでいるという記事をよく見ます。どの程度円高なのか、次のグラフを見て確認してみましょう。


為替の動向

このグラフは米ドル/円とユーロ/円の1年間の推移です。昨年8月の米国債の格下げがきっかけで、円が買われる展開となり米ドル、ユーロに対して円高が進みました。昨年11月頃、他国の株価が上昇したにもかかわらず日本株は上昇しませんでしたが、歴史的な円高が重荷になり日本株の上昇を妨げたと考えられます。今年1月には、急激な円安が進んだことで日本株が大きく上昇しました。
最近の為替を見てみると、米ドルに対しては昨年8月よりちょっと安いですが、ユーロに対してはかなり円高が進んでいます。最近、株価が低迷している一つの要因は円高だと考えられます。円が安くなってくれると円高で苦しんでいる企業の株価を中心に上昇し、日本株が上昇すると考えられます。




業種別に日本株を見る

同じ日本株でも業種によって明暗が分かれています。最近の傾向としては、内需やディフェンシブ関連の銘柄が優位な一方、外需関連や素材関連の業種が苦戦しています。このことを以下のグラフを見て確認してみましょう。


今年度は内需やディフェンシブ銘柄が優位。電気・ガス、鉄鋼の下げがきつい

以下のグラフは今年の3月を100として、東証17業種の業種別指数の推移を描いたものです。今年8月までの収益率の上位3業種、下位3業種のみ記載しています。


東証17業種 上位・下位3業種

医薬品、食料品、情報通信などの内需やディフェンシブ関連の業種が相対的に優位でした。一方で、原発再稼働が難しくなり収益が悪化している電力・ガスや、鉄鋼・非鉄、電機・精密などの景気敏感業種系の業種がよくありませんでした。
電力・ガスが悪いのは火力発電の割合を増やしたことによる、営業利益の悪化および配当のカット。再稼働の時期が遅れれば遅れるほど、財務が悪化し経営は厳しくなると思われます。2012年9月7日現在、沖縄電力以外、株価が1000円を割っており、1年前の株価と比べると悲惨な状況です。
鉄鋼が悪いのは、景気がそんなに良くないにも関わらず中国勢が増産を続けていることでアジアの鋼材価格が低迷しているため。中国では国有企業が中心で、雇用や経済の回復のため増産を続けている。
電機は液晶市場において中国・韓国勢との競争が激化した結果、収益を出すのが難しくなったためです。


景気敏感株系の中では輸出用機器は相対的に優位

以下のグラフは2011年8月末の東証33業種の業種別指数を100として指数化したグラフです。

東証33業種 景気敏感

鉄鋼が弱い一方で、輸出用機器は景気敏感業種の中ではいいです。自動車は鉄鋼や家電と違い、北米で日本企業が好調なため、輸出用機器だけ調子がいいのです。


ディフェンシブ業種は1年間で見るとそこそこいい

東証33業種 ディフェンシブ

ディフェンシブ業種は1年間で見ると、収益率がプラスになっています。配当を考えると、もっと収益率は高いと思われます。


不動産、その他金融がよかった。保険は金融の中でも下落が大きい。建設は思ったより伸びない。

他の業種もいくつか見てみましょう。

東証33業種 その他

ここ1年を見ると、不動産、その他金融のパフォーマンスがよかったようです。
不動産がよかったのは、日銀がサプライズ緩和を行ったこと、耐震性物件への需要と都市部のオフィスの需要が増加したたことなどがあげられます。
同じ金融の中でも、保険と銀行で差が出ています。銀行は配当が高い銘柄が多いですから、配当を含めるともっと収益率は高くなります。建設は復興需要の恩恵を受けそうな感じがしますが、他の業種と比べ顕著に差が出ているわけではありません。




市場別、スタイル別に日本株を見る


次に市場別やスタイル別で株式市場を見てみましょう。



市場別だとREIT、東証2部、ジャスダックなどがよかった。東証1部の中では中小型の方がよかった。

以下のグラフは2012年3月末を100として各市場の指数を指数化したグラフです。

規模別

市場によって動きが異なっていることが分かります。これを見ると、東証第2部やジャスダック、REITが相対的に良かったことが分かります。東証1部内の規模別では大きな差はありませんが、中・小型の方が大型に比べよかったようです。


今年度はグロースがよかった。特に、小型グロースがよかった。

以下のグラフはラッセル野村のインデックスを指数化したものです。

ラッセル野村スタイル別の推移

スタイル別でみると、今年度はグロースの方がバリューに比べるとよかったようです。(PBRが高い銘柄がグロース、低い銘柄がバリューです。)特に小型グロースはパフォーマンスがよい一方で、中型のバリューはバリューの中でもよくなかったようです。


東証1部の単純平均利回りは10年国債利回りを上回っており、配当で見ると魅力が高い。


以下のグラフと東証第1部の単純平均利回りを10年国債利回りと比較したグラフです。

topixの配当利回りと10年国債利回り

10年国債利回りが低下する一方で、東証第1部の配当は昔より高い水準で推移しています。配当を狙った投資が最近増えている理由の一つが、これです。医薬品などのディフェンシブかつ配当の高い銘柄を買い、株価がそんなに下がらなければ儲けることができます。一昔前は、電力株を配当狙いで買うというのが流行っていました。



日本株はPBRで見ると割安水準。


topixのPBRの推移

日本株はPBRで見ると、割安な水準にあることが分かります。また、1を割っているので純資産を株式時価総額が下回っていることを意味しています。つまり、会社がつぶられたときの株主への払い戻しが株価より大きいので、会社がつぶれると儲かるのです。ただし、純資産にはのれんのように現金としての価値を持たないものも含まれるので注意が必要です。


PERでも安い方

topixのPERの推移

PERで見ても割安な水準にあります。



ROEは上昇傾向


topixのROEの推移

ROE(1株当たり純利益÷1株当たり純資産)は上昇傾向にあるので、お金を稼ぐ力は回復してきていることが分かります。


売買動向:法人が買っている一方、海外投資家は売り


東証第1部投資家別売買動向

東証第1部の売買動向を見ると、海外投資家は売り越しています。(8月も売り越しでした。)今年の1月、2月、3月に海外投資家は買い越しており、この時期は株価が堅調に推移しました。海外投資家が買いに転じると、よくなりそうな気がします。個人の動きを見ると、下がった時に買い、上がったときに売る傾向があるように見えます。




TOPIXのボラティリティ


ボラティリティは市場の荒れ具合を表しており、リーマンショックなどが起きると大きくなる傾向があります。実際、以下のグラフでもリーマンショックあたりで値が大きくなっています。ボラティリティが高くなってくると、損失が発生するリスクが高まりますから、リスク水準の程度を表した指標と言えます。
以下のグラフは、TOPIXのボラティリティをGARCH(1,1)モデルで推定したボラティリティとヒストリカルボラティリティ(30日)を年率換算(1年を250営業日として換算)したものです。推定期間は約6年間です。


topixのボラティリティ1

推定ボラティリティとヒストリカルボラティリティを比較してみると、推定ボラティリティはそれっぽい動きをしているので、モデルによる推定はそこそこ上手くいっていると思われます。


最近は減少傾向


topixのボラティリティ2

ボラティリティの水準を見ると、最近は依然と比べ市場は落ち着いてきているようです。


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