赤嶋情報

アニメの感想、レビュー。ゲームのレビュー、攻略。たまに、経済や旅行ネタ。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop
最近、債務問題がやたら話題になるので世界の主要国の財政状況を調べてみました。その結果、予想通り日本は最悪であることが分かりました。フィッチの格付けでA+と韓国、チリ、サウジアラビより下です。なんと、イスラエルと同格です。米国もよくないです。逆に、中国などの新興国は改善傾向にあります。


10年国債利回り

国債の利回りは信用力が低いほどリスクがあるため、利回りが高くなる傾向があります。一般に、景気が悪くなると安全資産の需要が増加するので信用力が高い国債の利回りは低下する傾向にあります。

各国の10年国債利回り

10年国債利利回りを比較すると、確かに信用力が低い国債が売られ(利回りは上昇)、高い国債は買われている(利回りは低下)のが分かると思います。米国とドイツを比較するとドイツの方が低いようです。これは、財政の健全性の違いと欧州内で最も良い(欧州への投資を考える場合、ドイツが最も安全)の2つが考えられます。
欧州の中ではフランスの利回りが高いですが、これは格付けが違うためです。実際、ドイツとフランスを比べるとフランスの方が悪いです。
日本の10年国債利回りを見ると、異様に利回りが低いことが分かると思います。日本の財政状況は海外と比較しても、突出して悪く投資うまみにかけています。信用力がもっと高い米国やドイツの方が魅力的です。日本国債に投資する海外の投資家は金利収入を狙った投資ではなく、中央銀行の外貨準備や資産の目減りを減らすリスクヘッジなどの目的で投資していると思われます。他の国の国債に比べ利回りが安定しているので、使いやすいと言えば使いやすいです。


債務残高


各国の債務残高

債務残高は日本がダントツで悪いです。ギリシャをはるかに上回っています。伸びも他の国に比べて、先進国の中では最悪です。米国もそんなによくありません。実際、昨年には格下げされてしまいました。しかしながら、格下げが行われたにもかかわらず、逆に国債が買われたのです。世界にはアメリカ以上の国は存在しないので、米国債の格下げでリスクが高まると最強の国である米国債が買われたのです。このように、財政の悪いからといって必ずしも利回りが上昇するとは限らないのです。日本国債が危険だからと言って、日本の投資家が国債を売れるかと言ったら売れないのです。日本にいる以上、日本国債以上に安全な資産は存在しないからです。しかも、日本国債を買っているのは銀行、生保、年金基金などの機関投資家です。例えば、ゆうちょ銀行は150兆以上、メガバンクなどは数十兆円、年金基金のGPIFは70兆円以上と、大量に購入しています。彼らが大量に売るとは考えにくいです。大量に売って、暴落したら日本の金融機関は悲惨な状況になるので大量売却はしづらいでしょう。それに、ここ10年くらいで見ると株式より安全である国債の方がリターンが高かったのです。そのような背景があるので、国内の資産でまかなえている日本国債は米国債より安全という見方もできるのです。もちろん、発行残高が増えすぎて国内で消化が難しくなってくると危ないですが。

ドイツ、フランスはそれほどいいというわけではありません。一方、中国、オーストラリアは債務がかなり小さいです。豪ドルが強い理由のひとつに、先進国の中で財政が強くAAAであるという背景があります。
ブラジルは中国と比べると微妙ですが横ばいで推移しています。



財政収支

各国の財政収支

財政収支は日本とアメリカが酷いですね。また、フランスもよくないですね。ドイツと比較するとかなり差があります。中国、オーストラリア、ブラジルはいいほうですね。


実質GDP成長率

各国の実質GDP成長率

財政収支が赤字でも、それ以上に経済が発達すれば赤字はそれほど問題ではありません。
中国の成長率はすごいですね。これだけ成長してくれれば、財政収支はそんなに問題にならないでしょう。
ブラジルもなかなかいいですね。これなら債務残高が横ばいなのも納得できます。
オーストラリアはずっとプラスです。先進国の中で、財政が最も健全な国と言えるでしょう。
他の国は似たような動きをしていますね。


経常収支

各国の経常収支

中国とドイツの経常収支はかなり高いです。中国は財政面ではかなり良い国のようです。
フランスはドイツに負けています。この経常収支と財政収支の差が格付けに反映されドイツが上になっているようです。
アメリカ、オーストラリアは悪いですね。特に、アメリカは財政収支も赤字が続くと双子の赤字状態です。債務残高も悪化しているので、近いうちに問題なるような気がします。
日本は経常収支は黒字を維持しています。貿易収支は赤字でも、所得収支の黒字でなんとかプラスになっているのです。
ブラジルは赤字です。ただ、新興国は外国から資本を呼び込み成長させるというやり方をとるので仕方ない面もあります。経済成長が十分できていれば問題はありません。



名目GDP

各国の名目GDP

名目GDPではアメリカが圧倒的です。2位の中国と2倍近く差をつけています。アメリカでは、アップル、マイクロソフト、グーグル、エクソンモービルと世界でも名だたる企業がひしめいてます。景気が悪いと言われていますが、アップルは世界一の時価総額を達成しました。他の米国企業も最高益を達成してたりします。日本の企業で対抗できるのはトヨタくらいです。アメリカは中央銀行の緩和策もすごいですし、軍事力も強大です。新興国が強くなってきているとはいえ、相変わらずアメリカは強いのです。
アメリカは強いので、格下げが起きても買われるのです。
アメリカに対抗できそうなのは中国くらいでしょう。
ドイツとフランスではドイツの方がいいようです。このあたりも格付けに反映されているのでしょう。


今後の見通し

各国の財政状況を見てきましたが、近いうちに財政問題は話題になると思います。特に日本は先進国の中でも最悪なので、投機家にとって有力なターゲットだと思います。国債の需給にゆがみが生じたときは危ないと思います。ただ、海外の投資家は日本人以上に日本のことをよく知っているので、日本人が日本が終わりだと思っても逆に買ってくることもあります。財政破綻をやたらあおる人がいますが、海外投資家は彼ら以上に日本のことを知っていて冷静に対応します。日銀という強大な中央銀行の存在、経常黒字で蓄積した世界一の対外純資産、1400兆円という個人の金融資産、国内で9割以上国債を消化している現状。彼らはこのことを良く知っています。実際、2012年6月末時点で、海外投資家の日本国債保有残高は過去最高を更新しました。このように、日本はお金持ちの国なので簡単には破綻しないと思われます。
米国は双子の赤字が問題視されるかもしれませんが、アップルなどの強い企業を有するのでギリシャになるとはまず考えられません。
当面は、やはり欧州が注目されるでしょう。欧州問題がひと段落したら次の話題に移るでしょう。財政問題かもしれませんし、不動産バブルの崩壊かもしれません。まあ、何に注目が集まるかは分かりません。マーケットはかなりの気分屋なので。



関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。