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はじめに

国の借金(国債、国庫短期証券、借入金など)は2012年9月末時点で、約983兆円と1000兆円が間近に迫っています。2012年度の一般会計の予算は、税収が42兆円、公債金が44兆円で歳入に占める公債金の割合は49%です。つまり、歳入のうち約半分が借金ということです。
このような状況を考えると、日本破綻、日本国債大暴落、など連想してしまいます。
しかしながら、2012年の時点で日本国債は大人気です。毎月、何兆円もの国債を発行していますがしっかり売れています。国債価格は過去最高水準で推移しています。日本国債は国内の投資家が90%以上保有しているため、国債価格が安定しているのです。
ただ、日本の財政状況は世界の先進国の中でも最悪の水準で、危険な状況であることは確かです。数年は大丈夫だと思われますが、10年後、20年後も大丈夫とは言い切れません。
今回は、日本国債の現状を分析し、今後どうなるか、暴落すると何が起こるかを考えてみました。


記事の要約
・日本国債の残高はすごい勢いで上昇
・日本の財政は先進国の中で最悪、ギリシャより悪い
・しかし、国債は買われている
・日本国債は国内でほぼ消化できている
・日本国債が暴落すると銀行(大量に保有)の信用リスクが悪化するため、日銀が買い支える
・しかし、10年債と20年債の金利差は拡大している→暴落のリスクが織り込まれ始めている
・暴落するとどうなるか→金利急上昇、円安、インフレ、銀行の信用リスク増加で貸し渋り・貸しはがし



国の借金はハイペースで上昇

政府債務の推移


まずは国の借金の推移を見てみましょう。(国の借金は国債、国庫短期証券、借入金等の合計とします。)2001年末時点で600兆円程度だった借金が2012年9月末時点で1000兆円に近付いています。この間低金利であったにもかかわらず400兆円程度、借金が膨れ上がったのです。金利の支払いで雪だるま式に膨らんだのではなく、借金をさらに重ねたことで膨れ上がったのです。



日本の税収は少なすぎる


一般会計の税収

日本政府が借金を積み重ねた理由は税収が少ないからです。一般会計の歳出が90兆円近いのに、税収が40兆円程度と半分程度です。そのせいで公債金(国債等)が40兆円を超えています。
公債金を減らすには、歳出を減らすか、税収を増やすかのどちらかですが、歳出は医療費や年金の支払いなどで、減らすことができません。そのため、税収を増やさなければなりません。税収は景気がよくなければ増えません。そのため、政府が借金を真っ当な方法で返すのであれば、景気刺激策で景気をよくする必要があります。景気刺激策には、金融政策、財政政策があります。
金融政策は中央銀行の業務で、政府の管轄ではありません。しかし、最近になって政府が日銀に圧力をかけ大胆な金融緩和をさせようとしています。
財政政策は政府がお金を使うことで、景気をよくする政策です。民主党政権になったときに、公共投資が縮小されてしまいました。


日本の財政は先進国の中で最悪


日本の財政は先進国の中で最悪です。現在、債務危機にあるギリシャよりもはるかに悪いです。


債務残高
GDPに対する債務残高(国債、地方債などの残高)の割合です。アメリカ、ドイツなどの先進国に比べ非常に大きいことが分かります。
また、日本はデフォルト認定されたギリシャよりも債務残高ははるかに大きいことが分かります。
ギリシャは150%越えており、EU、IMFの支援を受けています。IMFの支援を受け入れると、緊縮財政を強いられるので国民の生活はかなり悪くなります。債務残高だけでみると、日本がギリシャのようになっていてもおかしくないのです。


財政収支
財政収支もギリシャと同じように日本は悪いです。
このグラフを見ると、ドイツはそんなに悪くありませんが、ギリシャ、アメリカは赤字です。


経常収支の推移
経常収支はまだ黒字です。
ドイツは黒字、アメリカは赤字、ギリシャは大幅赤字です。
財政収支と経常収支がともに赤字の状態を「双子の赤字」と言います。双子の赤字になると国債を国内で消化するのが難しくなります。
財政赤字は税収以上に支出が大きくなった状態なので、国債を発行することで税収を補う必要があります。つまり、財政赤字は国債の増加を意味します。
経常収支の赤字は海外に対する債務が増えることを意味します。海外に対する債務が増えると、国内の資産が減少するので国内で国債を消化するのが難しくなります。
つまり、双子の赤字になると国債は増加するのに国内の資産が減少するので、供給増、需要減の状態になり金利が上昇しやすくなります。
日本の経常収支の動向は海外の投資家も注目しており、経常収支の赤字が定着したら売りを仕掛けようと考えれているヘッジファンドもいるようです。海外投資家にとって、日本国債は有力なターゲットでしょう。


消費者物価上昇率
国債が暴落すると、インフレが起こることが多くあります。今のところ、日本はデフレが続いています。



日本国債は買われている

これまで、日本の財政が急激に悪化していること、海外と比べてもかなり悪いことを見てきました。しかしながら、日本国債はバブルに近い状態です。

10年国債利回りの推移
10年国債利回りは債券の状況を知るための重要な指標です。国債が買われれば買われるほど利回りは低下します。したがって、利回りの低下は国債価格の上昇を意味します。
12月6日の10年国債利回りは0.7%を割っており利回りは最低水準です(価格は最高水準)。つまり、かなり買われています。


国債の応札倍率の推移
応募額を募入決定額で割った応札倍率は高い水準で推移しています。つまり、国債の需要は堅調なことが分かります。

日本国債の格付け
格付けもフィッチ以外はそんなに悪くありません。


Q 日本国債を誰が買っているのか
A 銀行、ゆうちょ、生保、公的年金、中央銀行などが買っている


国債保有者内訳
銀行、ゆうちょ、生保などの金融機関が6割以上の国債を保有しています。中央銀行(日銀)もかなり買っています。個人投資家(家計)の保有割合は低いです。
仮に、国債が暴落すると銀行のバランスシートが悪化するので、貸しはがしなどで国内の金融が滞ります。そうならないよう、日銀は国債を買い支えると考えられます。


海外勢の日本国債保有状況
海外勢が保有する国債の残高、保有割合ともに増加しています。しかし、国内で90%以上の国債を保有している状況に変わりはありません。海外勢がこれだけしか国債を保有していないので、海外勢が売りを仕掛けても売る量はそんなに多くないので、国内勢の買いの勢いをつぶすことが難しいのです。例えば、海外勢が売りを仕掛けても国内勢が価格低下で喜んで買いにくるので、海外勢が敗北するのです。



Q なら、国債は暴落しないのでは?
A 20年債利回りにリスクが織り込まれ始めています

最近、超長期債と長期債の利回りの差が拡大しています。数年後、10年後は大丈夫だけど、20年後はリスクがあるとの見方が広がっていると思われます。国内で国債を消化できている今は大丈夫ですが、国債の発行が増え経常赤字で国内での消化が難しくなるからだと思います。


国債利回りの推移
10年国債利回りと20年国債利回りを比べると、2012年の9月頃から格差が広がっています。



長短金利差の推移
長短金利差(長期国債―短期国債の利回り)を見ると、10年と1年の利回りは縮小していますが、20年と10年の利回りが拡がっていることがはっきり分かります。尖閣問題があった今年の9月頃から、金利差が大きくなっています。10月頃には赤字国債発行法案の成立の遅れから国債に売り圧力がかかりました。11月には政権交代で財政再建が遅れるとの見方が増え、超長期債が売られました。


日本の構造的な変化も長短金利差が拡大している理由だと思います。今までは、日本はギリシャと違い国内で国債が消化できているから問題ないとの意見が多くありました。しかしながら、状況が変わり始めています。原発の停止で原料の輸入が増え、貿易収支の赤字が定着してます。また、節電、および電力料金の値上げで国内で生産するメリットが薄れ空洞化が進む恐れがあります。貿易収支が赤字になると海外への債務が増えるため、国内で国債を消化するのが難しくなります。電力料金の値上げは景気の悪化で税収が減るので、財政収支がさらに悪化し国債の発行が増加します。




Q 暴落するとどうなるか?
A 一般には通貨安、インフレが起こることが多いです。


デフォルトした国の事例をあげます。
事例研究(ロシア、アルゼンチン)

事例1 ロシア
いつ
1998年8月にデフォルト宣言
何が起きたか
①ハイパーインフレ(インフレ率:84.4%)
②預金封鎖(国内銀行営業停止、資産没収)
③通貨暴落



事例2 アルゼンチン
いつ
2001年11月14日にデフォルト宣言
何が起きたか
①ハイパーインフレ
②預金封鎖
③通貨暴落(対円で4分の1)
④失業(21.5%)
⑤国民の海外流出

このように、国債が暴落すると通貨安、インフレが起こることが多いです。


個人的な見解

国債暴落→金利急上昇→お金のが流れなくなり経済が急速に悪化、変動金利で借りている人は債務急増
国債暴落→銀行のバランスシート悪化→銀行破綻、貸し渋り、貸し剥がし、金融システム危機

デフォルトの前段階で起きるのは銀行のバランスシート悪化による金融システム危機でしょう。これにより景気が急速に悪化するでしょう。
過去の経験則から言うと、デフォルトが起きた場合、預金封鎖、通貨暴落、ハイパーインフレなどが起きるでしょう。
その後は、通貨暴落で輸出主導で経済が回復するパターンが多いです。











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